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【事業概要】

平成11年 ロシア歌舞伎公演(国際交流基金主催)
期間  : 1999年9月13日~9月24日
開催地: ハバロフスク・ウラジオストック・モスクワ
出演者: 藤間多寿彰(舞踊家)、西山小夜子(女優)、杵屋五功次(長唄)伝の会(杵屋邦寿・松永鉄九郎)長唄三味線

 

【日程】

9月13日

新潟発ーハバロフスク着(15:30ー19:25)

SU812

 

9月14日

ハバロフスク ミュージカルコメディー劇場

打合せ/会場下見/リハーサル/ワークショップ
 

9月15日

ハバロフスク ミュージカルコメディー劇場

デモンストレーション

 

9月16日

ハバロフスク発ー車中泊(19:10)

  

9月17日

ウラジオストク着(8:56)

ゴーリキー劇場会場下見/打合せ

 

9月18日

ウラジオストク ゴーリキー劇場リハーサル/デモンストレーション

 

9月19日

ウラジオストク ゴーリキー劇場ワークショップ

 

9月20日ウラジオストク発ーモスクワ着(12:40ー14:50)

SU726 

 

9月21日

モスクワ マーラヤブロンナヤ劇場

リハーサル/デモンストレーション

 

9月22日  

マーラヤブロンナヤ劇場 

ワークショップ

 

9月23日

モスクワ発ー畿内泊(19:05)

SU575

 

9月24日

成田着9:40  

 

【公演私記】

最初の海外公演は1997年のロシアでの日本舞踊公演でした。

ハバロフスク、ウラジオストク、モスクワ3都市です。

アメリカしか海外を知らなかった私には大変なカルチャーショックでした。

町の建物は古く街灯も少なく小学生くらいの少年少女が浮浪者のようにいる物乞いする姿はこれが現代なのかさえも混乱するほどでした。

劇場に大道具を搬入して仕込みをしようと現地スタッフに声をかけましたが、Yes  No Up Downさえも通じずウオッカを朝から飲んでいました。

通訳さんが私の先輩の指示を全く理解出来ず仕込みは一向にすすみませんでした。

海外公演では、日本から照明さん音響さんを連れていけないことがあります。

大道具だけはなく自分たちで現地の照明音響スタッフに指示を出してセッティングしていきます。

歌舞伎や日本舞踊は演目によっては地明かりと言って舞台全体が明るい場面があります。

ハバロフスクの劇場はただでさえ老朽化してあり使える照明機材は限られていました。

全てのライトを点灯して舞台を明るくするようにスタッフに指示すると今までに「そんなに明るくしたことがない!から出来ない」と酒臭い息で言いました。

ただでさえ酔っぱらいながら仕事をしいる様に怒り、「もうお前達はいらない」全部自分たちですると宣言しました。

現地の人間もそのまま引き下がらず膠着してましたが、現実問題として先輩と私の2人で照明も音響も舞台転換も全てすることが出来ないのでお願いしました。

ただ照明を全部使って明るくする事だけは納得させました。

リハーサルでは、舞台監督のキッカケで照明の転換をします。真っ暗な舞台が一瞬にして明るくなる大事なタイミングもウオッカを飲みながらならタイミング外しまくりで、またも現地スタッフと激突しました。何度何度も繰り返して、やっと出来るようになる頃には、もう開場時間でした。

日本の芸能を一目見ようと会場は満席となりました。

私の海外公演は現地のスタッフとの大喧嘩から始まりました。

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